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読書の感想とメモです。
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新世界より 上・中・下
やー・・・すごい小説だった。ため息しか出ない
読んでる最中、ドヴォルザークの『新世界より』が頭の中でエンドレスに鳴り響いてて、
この交響楽に負けないスケールの作品でした。
恐怖と緊張でこんなに手に汗握る読書は初めてかも。
     
舞台は今から1000年後の日本。
争いの果てに生まれた、秩序と平和の世界。
人間は神の力を与えられた高尚な存在だと信じられてきたけれど、
実は「死」という足かせをはめられた上、毒牙を抜かれた仮の姿でしかなかった。
一体この世界は誰のどんな思惑に支配されているのか?
人間だけが持つ「呪力」は、本当に神の力なのだろうか?
 
テーマは「力」と「正義」かな?
人間の支配下に置かれていたバケネズミの一撃が、
暴力の抑制になっていた人間たちの枷をいとも簡単に解いてしまった。
本当に残虐なのはどちらなのか。
砂上の楼閣の上に築かれていたまやかしの平和と秩序は、一度均衡が崩れるともう止まらない。 
心がどんどん麻痺する。正義という名分の下で。
 
人間に弓を引くおろかなバケネズミたちに嫌悪感を抱きながら読んでいたのだけれど、
そのバケネズミが妙に人間臭くて、心に引っかかって仕方なかった。
それだけに、スクィーラが最後に民衆に対して放った一言が衝撃過ぎて。。。ちょっと泣いてしまった。
どうしても、今自分が生きている世界と重ね合わせてしまう。
本当に愚かなのはどっちなんだろうか。
人間側もバケネズミ側も、どちらも生き残るための戦いであり、ねじ伏せるための戦いであることには変わりなく
たとえ力で勝った者が正義だとしても、本当にこの道が正しかったのか、それを見届けることは誰にもできない。
正義の反対はまた別の正義、という言葉が頭に浮かんだ。
 
なんにせよこの緻密さとスケールの大きさはすごい!この世界観はすごすぎる!!想像力半端ない!!!
ぜひ映画化してほしいです。
posted by ちょこれいとぼんぼん | 21:32 | 【小説】SF |
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